本文へ移動

保健師だより

令和3年4月号に掲載

2021-04-01
【保健師だより】早食い防止で肥満対策
忙しさのあまり、十分噛まずに早食いになっている人が多数います。早食いは身体にさまざまな悪影響を与えます。
早食いは肥満になりやすい
食事をとると血糖値が上昇して満腹中枢が刺激されますが、この刺激が伝わるのに約15分かかるといわれています。早食いは満腹を感じる前に食べ過ぎてしまい、肥満になりやすいといわれています。
糖尿病のリスクが高まる
早食いは、食後の血糖値を急上昇させます。この急上昇した血糖値を下げるために、膵臓は短時間にインスリンを分泌しなければならず、膵臓が疲弊しやすくなります。また、血糖値の変動が大きくなるため、インスリンの効きが悪くなり、糖尿病を発症しやすくなるといわれています。
ゆっくり食べると肥満と糖尿病リスクが低下
広島大学が千人以上を5年間調査した結果、早食いの人がメタボを発症した割合は約11%、ゆっくり食べる人は約2%であったと報告しています。食べ過ぎを改善するためには、15分以上かけて食事をすることが大切です。
しっかり噛む
  • よく噛むと食欲を抑える物質が作られ、食べ過ぎを防げる
  • 唾液の量が増え、口内の雑菌の増殖が抑えられる
食事に野菜類を加える
朝食はパンだけ、昼食はうどんとおにぎりという人も多いようです。このような食事だと噛む回数を増やすのは困難です。野菜や海藻類、たんぱく質など噛みごたえのある副菜を加えると噛む回数も増え、栄養バランスも良くなります。
食べ方の工夫
  • ひと口の量を減らす
  • 噛みごたえのある副菜から食べる
  • 食材を大きめに切る
  • テレビやパソコンなどを眺めながら食べない

しっかり噛んで食べることで満腹感が得やすくなり、肥満や糖尿病などの予防につながります。今日の食事から始めましょう。
保健師への問い合わせ先:TEL:087-866-4721
~健康に関するご質問、ご相談について、お気軽にご連絡ください~
TOPへ戻る