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保健師だより

令和6年1月号に掲載

2024-01-10
【保健師だより】タバコの害
 タバコの煙には、喫煙者が吸う《主流煙》、喫煙者が吐く《呼出煙》、タバコから立ち上る《副流煙》があります。
 主流煙には、約70種類の発がん性物質を含む約5300種類の化学物質が含まれています。呼出煙、副流煙にも有害成分が多く含まれており、受動喫煙で年間約1万5千人の人が亡くなっています。

【サードハンド・スモーク(三次喫煙、残留受動喫煙)】
 サードハンド・スモークとは、部屋の家具や壁、喫煙者の服や髪の毛などについた目に見えない有害物質が経皮、経口的に体内に入ることです。
 例えば、外でタバコを吸って、部屋に戻ってくるとタバコの匂いがする、これはサードハンド・スモークの被害を受けています。成分を分析すると、副流煙とほぼ同じ化学物質が検出されており、喘息発作、頭痛、めまい、吐き気、体調不良を引き起こします。特に、家具や玩具をなめたり触ったりする乳幼児は、大人よりも健康影響が大きいと言われています。
【加熱式タバコも危険】
 加熱式タバコは、紙巻きタバコと比べて、健康影響が少ないという期待から使用者が増加しています。
 国立保健医療科学院、韓国食品医薬品安全庁は、加熱式タバコのニコチン配給量は紙巻きタバコと同等かそれ以上、タールは70%程度であり、健康影響を減らすことはできないと分析結果を報告しています。更に、紙巻きタバコと同等の動脈硬化作用や紙巻きタバコに含まれない有害成分(フレーバーや青酸化合物)による健康被害の恐れもあります。
 加熱式タバコは害が少ないというイメージは誤りであり、WHOも有害性を指摘しています。
【最後に】
 いかがでしたか。タバコの健康被害を減らす一番の方法は禁煙することです。今年は、禁煙にチャレンジしてみませんか?
保健師への問い合わせ先:TEL:087-866-4721
~健康に関するご質問、ご相談について、お気軽にご連絡ください~
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